2012.06.18
読書~百田尚樹さん著「影法師」
百田尚樹さんの時代小説「影法師」を読みました。
「永遠の0」同様、男同士の絆が深く熱く、最後は泣きました。
以下、ブクログに書きましたレビューにて…。
「永遠の0」同様、男同士の絆が深く熱く、最後は泣きました。
以下、ブクログに書きましたレビューにて…。
百田さんの小説、「永遠の0」に次いで2作目読了。
「永遠の0」に関しては、胸が張り裂けそうなほどさまざまな思いに駆られ、
未だ消化できずに、レビューも書けぬ程 感動したので、
今回、非常に期待して「影法師」を読ませて頂きました。
流石、百田さんだけあって、目の前に映像がありありと浮かんでくるように
情景が流れ込んで来て、物語の中にグングンと引き込まれ、あっという間に読み終えてしまった。とても面白い時代小説でした。が、
なぜ、彦四郎が卑怯傷を負う羽目になり、不遇の身に落ち、不始末を仕出かし逐電したのか、早々に、容易に見当がついてしまい、どんでん返しと言う感はありませんでした。
そして、文庫化にあたって袋とじにして付けた、単行本には載っていない「終章」が、蛇足じゃないか?と思うのは私だけでしょうか?
きっとそう言う事なんだろうと思っていたけど、
ハッキリ描かれてしまうと、なんともしらけてしまう。
読者に邪推させる領域があっても、いいのでは?
「終章」を袋とじにしたのは、正解だったと思う。
愚直で誠実な勘一は好きです。
しかし、勘一、鈍感にも程があるだろう~?
「永遠の0」に関しては、胸が張り裂けそうなほどさまざまな思いに駆られ、
未だ消化できずに、レビューも書けぬ程 感動したので、
今回、非常に期待して「影法師」を読ませて頂きました。
流石、百田さんだけあって、目の前に映像がありありと浮かんでくるように
情景が流れ込んで来て、物語の中にグングンと引き込まれ、あっという間に読み終えてしまった。とても面白い時代小説でした。が、
なぜ、彦四郎が卑怯傷を負う羽目になり、不遇の身に落ち、不始末を仕出かし逐電したのか、早々に、容易に見当がついてしまい、どんでん返しと言う感はありませんでした。
そして、文庫化にあたって袋とじにして付けた、単行本には載っていない「終章」が、蛇足じゃないか?と思うのは私だけでしょうか?
きっとそう言う事なんだろうと思っていたけど、
ハッキリ描かれてしまうと、なんともしらけてしまう。
読者に邪推させる領域があっても、いいのでは?
「終章」を袋とじにしたのは、正解だったと思う。
愚直で誠実な勘一は好きです。
しかし、勘一、鈍感にも程があるだろう~?
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2011.11.15
忍者のイメージが変わってしまった・・・。「忍びの国」
和田竜さんの小説、「忍びの国」を読みました。
すっげー面白かった!!
忍者かっこいい!と言うより、
伊賀一の忍び、「無門」がカッコいい!!
ブクログにレビューを書きました。
本日は、それをご紹介いたします。
(以下、ブクログに紹介したレビュー)
すっげー面白かった!!
忍者かっこいい!と言うより、
伊賀一の忍び、「無門」がカッコいい!!
ブクログにレビューを書きました。
本日は、それをご紹介いたします。

新潮社
発売日:2011-02-26
「おのれらは人では無い」
討伐と殺戮を好み、人を騙し、出し抜く事こそ至上であり、
欲望に正直な「銭阿呆」。
それが 伊賀の忍びの者達。
他人の命に感傷を抱かぬ代りに、自らの命が狙われる事もさほど深刻に受け止めない。
それは、自分の親、兄弟、子供であっても・・・である。
ここまで書くと、陰湿で暗いイメージを抱くかも知れないが、
義理も人情も大儀もしがらみも無く、自由奔放で何と言っても単純明快。
あっけらかんとした明るさがある。そこは、和田さんの上手さだと思う。
舞台は戦国時代、「天正伊賀の乱」を背景に、
織田信長の次男、信雄とその家臣が伊賀の国を倒そうと、激戦を繰り広げる物語。
合戦シーンでは、生々しい描写など、眉をひそめてしまうシーンなどもあるが、忍びも武将もカッコいい。
きっとこれを読んだ人の多くが、魅了されただろうと思うが、
私も例にもれず、お気に入りの人物は、
伊賀のうちでも一番の腕前と称される忍び「無門」。
華麗な忍術、超人の域で飄々と戦い進む強さ。
とぼけた言動、そしてちょっぴり情けなくて、憎めないキャラクター。
この無門の心の動きがとても切ない・・・。
伊賀の国を倒した織田軍。
最後に信雄の家臣、大膳が言う
「虎狼の族の血はいずれ天下を覆い尽くすこととなるだろう。
我らが子そして孫、さらにその孫のどこかで、その血は忍び入ってくるに違いない」
自らの欲望のみに生き、他人の感情など歯牙にも掛けぬ人でなしの血は、
いずれ、この天下の隅々にまで浸透する。・・・と・・・。
現代に重ね合わせて思えば、
自分勝手に自己主張ばかりし、思いやりに欠け、快楽主義に突き進んでいる人のなんと多い事か・・・。そして、それは自分にも・・・。
少し背筋が寒くなった。
討伐と殺戮を好み、人を騙し、出し抜く事こそ至上であり、
欲望に正直な「銭阿呆」。
それが 伊賀の忍びの者達。
他人の命に感傷を抱かぬ代りに、自らの命が狙われる事もさほど深刻に受け止めない。
それは、自分の親、兄弟、子供であっても・・・である。
ここまで書くと、陰湿で暗いイメージを抱くかも知れないが、
義理も人情も大儀もしがらみも無く、自由奔放で何と言っても単純明快。
あっけらかんとした明るさがある。そこは、和田さんの上手さだと思う。
舞台は戦国時代、「天正伊賀の乱」を背景に、
織田信長の次男、信雄とその家臣が伊賀の国を倒そうと、激戦を繰り広げる物語。
合戦シーンでは、生々しい描写など、眉をひそめてしまうシーンなどもあるが、忍びも武将もカッコいい。
きっとこれを読んだ人の多くが、魅了されただろうと思うが、
私も例にもれず、お気に入りの人物は、
伊賀のうちでも一番の腕前と称される忍び「無門」。
華麗な忍術、超人の域で飄々と戦い進む強さ。
とぼけた言動、そしてちょっぴり情けなくて、憎めないキャラクター。
この無門の心の動きがとても切ない・・・。
伊賀の国を倒した織田軍。
最後に信雄の家臣、大膳が言う
「虎狼の族の血はいずれ天下を覆い尽くすこととなるだろう。
我らが子そして孫、さらにその孫のどこかで、その血は忍び入ってくるに違いない」
自らの欲望のみに生き、他人の感情など歯牙にも掛けぬ人でなしの血は、
いずれ、この天下の隅々にまで浸透する。・・・と・・・。
現代に重ね合わせて思えば、
自分勝手に自己主張ばかりし、思いやりに欠け、快楽主義に突き進んでいる人のなんと多い事か・・・。そして、それは自分にも・・・。
少し背筋が寒くなった。
2011.07.15
第145回芥川賞・直木賞
14日に「第145回 芥川賞・直木賞」の選考会が開かれました。
受賞作品は、芥川賞は1年半ぶりに、該当者なし。
直木賞は、池井戸潤さんの『下町ロケット』に決まりました。
おお!!『下町ロケット』ですか!!
ついぞ先日、ブログで紹介したばかりでは無いですか?!
なんとタイムリーな!! (過去記事はこちら → ☆☆☆)
読んで、気に入った本が、賞を受賞したりすると、
なんだかとっても嬉しい気持ちになりますね。
自分が書いた訳でもないのに~(笑)。
池井戸潤さん、おめでとうございます!!
そして、この小説、8月21日から、WOWOW「連続ドラマW」で放送されるそうです。
主演は「三上博史さん」。へえ~。
でも、WOWOW 契約してないから見られないや…。残念。
ドラマ「下町ロケット」のHPはこちら → ☆☆☆
受賞作品は、芥川賞は1年半ぶりに、該当者なし。
直木賞は、池井戸潤さんの『下町ロケット』に決まりました。
おお!!『下町ロケット』ですか!!
ついぞ先日、ブログで紹介したばかりでは無いですか?!
なんとタイムリーな!! (過去記事はこちら → ☆☆☆)
読んで、気に入った本が、賞を受賞したりすると、
なんだかとっても嬉しい気持ちになりますね。
自分が書いた訳でもないのに~(笑)。
池井戸潤さん、おめでとうございます!!
そして、この小説、8月21日から、WOWOW「連続ドラマW」で放送されるそうです。
主演は「三上博史さん」。へえ~。
でも、WOWOW 契約してないから見られないや…。残念。

ドラマ「下町ロケット」のHPはこちら → ☆☆☆
2011.04.13
2011年本屋大賞
2011年の本屋大賞が決まりました。
大賞は、東川篤哉さんの『謎解きはディナーのあとで』(小学館)
以下ベストテン
■2011年本屋大賞 順位一覧
1位:『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉(小学館)
2位:『ふがいない僕は空を見た』窪美澄(新潮社)
3位:『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦(角川書店)
4位:『錨を上げよ』百田尚樹(講談社)
5位:『シューマンの指』奥泉光(講談社)
6位:『叫びと祈り』梓崎優(東京創元社)
7位:『悪の教典』貴志祐介(文藝春秋)
8位:『神様のカルテ2』夏川草介(小学館)
9位:『キケン』有川浩(新潮社)
10位:『ストーリー・セラー』 有川浩(新潮社)
自分はこの10位までの中では、大賞の『謎解きは~』と、
3位の『ペンギン・ハイウェイ』しか読んでいないのですけど、
『ペンギン~』の方が断然良かった と思う…。
何だかとっても残念なのだ…。
『ペンギン~』は、かわいいよ~
以前描いた『ペンギン~』の登場人物イメージイラスト

大賞は、東川篤哉さんの『謎解きはディナーのあとで』(小学館)
以下ベストテン

■2011年本屋大賞 順位一覧
1位:『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉(小学館)
2位:『ふがいない僕は空を見た』窪美澄(新潮社)
3位:『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦(角川書店)
4位:『錨を上げよ』百田尚樹(講談社)
5位:『シューマンの指』奥泉光(講談社)
6位:『叫びと祈り』梓崎優(東京創元社)
7位:『悪の教典』貴志祐介(文藝春秋)
8位:『神様のカルテ2』夏川草介(小学館)
9位:『キケン』有川浩(新潮社)
10位:『ストーリー・セラー』 有川浩(新潮社)
自分はこの10位までの中では、大賞の『謎解きは~』と、
3位の『ペンギン・ハイウェイ』しか読んでいないのですけど、
『ペンギン~』の方が断然良かった と思う…。
何だかとっても残念なのだ…。
『ペンギン~』は、かわいいよ~

以前描いた『ペンギン~』の登場人物イメージイラスト

