2011.06.30
読書・・・ほんの本の紹介。
本日は、私の独断と偏見で、読んで面白かった本を数冊、ご紹介をしたいと思います。
◆『偉大なる、しゅららぼん』万城目学◆
万城目さんはやっぱり面白い!京都、奈良、大阪と来て、此度の舞台は滋賀県 琵琶湖。万城目さんお得意のハチャメチャな世界が広がっています。ラストは心温まる、余韻の残る素敵なお話です。個性的なキャラクター設定は、万城目さんのお得意とする所。中でも「グレート清子」は強烈なインパクトでした。
◆『ICO』宮部みゆき◆
頭に角の生えた生贄の少年と、白く光る美しい囚われの少女が霧の城で出会い、少年は少女を守り、戦い、霧の城と対峙する。
ゲーム好きの作者が、感銘を受けたゲームソフト『ICO』を小説化したもの。ゲームをやった方には、賛否両論ある様ですが、ゲームをしない私としては、とても面白く読めました。
◆『下町ロケット』池井戸潤◆
ロケット開発に携わっていた研究者の佃航平は、挫折の末、父親の跡を継ぎ、下町の小さな町工場、つくだ製作所を経営していた。
法廷戦略を駆使し、中小の町工場を叩き潰すナカシマ精機から、言われも無い特許侵害で訴えられたり、日本を代表する大企業・帝国重工からは、既につくだ製作所のロケットエンジンの特許を20億で売ってくれと迫られ…。中小企業vs大企業の対決。
下町の町工場が、プライドをかけて立ち上がる…。
面白かったです。
読みながら熱くなりました。
会社経営と言う現実と、夢を見る事とのはざまで、佃が導き出した答えが、非常に興味深かったです。
大企業との駆け引きに最後までハラハラし、最後には、スカッとしました。
ラストは、少しご都合主義的な感もありますが、ハッピーエンドならここまでしなきゃ!とも思いました。
◆『屋上ミサイル』山下 貴光◆
アメリカ大統領がテロ組織に拉致監禁、日本にもミサイルが撃ち込まれるかもしれない…そんな大事件が世間をにぎわしている。しかし、高校生の辻尾アカネにとっては、美術の課題を仕上げる事の方が、よほど重要で切実な問題。
スケッチをする為に上った屋上で、アカネは不良の国重と、一言もしゃべろうとしない沢木、自殺願望を持つ平原らと出会い、「屋上部」を結成する。
屋上の平和を守る為、さまざまな怪事件に挑み解決していく。
『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回大賞受賞作。
面白く読みました。
どことなく伊坂幸太郎さんテイストだったからか?
不良の国重が、頼りがいがあってカッコ良かった。
最後は、爽やかな青春ストーリーになっており、読後感はGood!
◆『有言実行くらぶ』山下貴光◆
「屋上ミサイル」と同作者。
地元高校に入学する「カメ」は、ひょんなことから、一つ先輩の「ネコ」と「イヌ」に出会う。頭が良く、冷静で、饒舌な「ネコ」。背が高く、情動的で喧嘩っ早い「イヌ」。そんな彼らに振り回される「カメ」。キャラクター設定は、抜群に面白いが、何か鼻につく感じがした。もっと「こんな人ありえないでしょ?!」と言う位、突き抜けちゃっても良かったんじゃないか?と、面白い設定だっただけに少々残念でした。
◆『せきれい荘のタマル』越谷オサム◆
人の迷惑顧みず、お節介なまでにとことん他人に親切で、子供の様に純粋で真っ直ぐなタマル先輩。新入生の石黒は、隣に引っ越して来たばっかりに、タマルのハチャメチャなお節介に振り回されることに…。
面白いお話であったけれど、
序盤のタマル先輩のハチャメチャぶりは、もっと強烈な物にして欲しかった。やや弱い感じがする。
後半がとても良かっただけに惜しい。
数冊、チョイスしてみました。
今回は、青春物が多かったかな?
エネルギーに溢れる若人は、いつでも眩しいものですなあ~。
そんな時代の自分にちょっとでも戻れるように。
あんな気持ちを忘れないように。
無関心なようで、熱く、ちょっとお馬鹿で、
あっけらかんとしつつ、悶々と悩んでいる…。
良いです~。
では、今回はこの辺で…。

万城目さんはやっぱり面白い!京都、奈良、大阪と来て、此度の舞台は滋賀県 琵琶湖。万城目さんお得意のハチャメチャな世界が広がっています。ラストは心温まる、余韻の残る素敵なお話です。個性的なキャラクター設定は、万城目さんのお得意とする所。中でも「グレート清子」は強烈なインパクトでした。

頭に角の生えた生贄の少年と、白く光る美しい囚われの少女が霧の城で出会い、少年は少女を守り、戦い、霧の城と対峙する。
ゲーム好きの作者が、感銘を受けたゲームソフト『ICO』を小説化したもの。ゲームをやった方には、賛否両論ある様ですが、ゲームをしない私としては、とても面白く読めました。

ロケット開発に携わっていた研究者の佃航平は、挫折の末、父親の跡を継ぎ、下町の小さな町工場、つくだ製作所を経営していた。
法廷戦略を駆使し、中小の町工場を叩き潰すナカシマ精機から、言われも無い特許侵害で訴えられたり、日本を代表する大企業・帝国重工からは、既につくだ製作所のロケットエンジンの特許を20億で売ってくれと迫られ…。中小企業vs大企業の対決。
下町の町工場が、プライドをかけて立ち上がる…。
面白かったです。
読みながら熱くなりました。
会社経営と言う現実と、夢を見る事とのはざまで、佃が導き出した答えが、非常に興味深かったです。
大企業との駆け引きに最後までハラハラし、最後には、スカッとしました。
ラストは、少しご都合主義的な感もありますが、ハッピーエンドならここまでしなきゃ!とも思いました。

アメリカ大統領がテロ組織に拉致監禁、日本にもミサイルが撃ち込まれるかもしれない…そんな大事件が世間をにぎわしている。しかし、高校生の辻尾アカネにとっては、美術の課題を仕上げる事の方が、よほど重要で切実な問題。
スケッチをする為に上った屋上で、アカネは不良の国重と、一言もしゃべろうとしない沢木、自殺願望を持つ平原らと出会い、「屋上部」を結成する。
屋上の平和を守る為、さまざまな怪事件に挑み解決していく。
『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回大賞受賞作。
面白く読みました。
どことなく伊坂幸太郎さんテイストだったからか?
不良の国重が、頼りがいがあってカッコ良かった。
最後は、爽やかな青春ストーリーになっており、読後感はGood!

「屋上ミサイル」と同作者。
地元高校に入学する「カメ」は、ひょんなことから、一つ先輩の「ネコ」と「イヌ」に出会う。頭が良く、冷静で、饒舌な「ネコ」。背が高く、情動的で喧嘩っ早い「イヌ」。そんな彼らに振り回される「カメ」。キャラクター設定は、抜群に面白いが、何か鼻につく感じがした。もっと「こんな人ありえないでしょ?!」と言う位、突き抜けちゃっても良かったんじゃないか?と、面白い設定だっただけに少々残念でした。

人の迷惑顧みず、お節介なまでにとことん他人に親切で、子供の様に純粋で真っ直ぐなタマル先輩。新入生の石黒は、隣に引っ越して来たばっかりに、タマルのハチャメチャなお節介に振り回されることに…。
面白いお話であったけれど、
序盤のタマル先輩のハチャメチャぶりは、もっと強烈な物にして欲しかった。やや弱い感じがする。
後半がとても良かっただけに惜しい。
数冊、チョイスしてみました。
今回は、青春物が多かったかな?
エネルギーに溢れる若人は、いつでも眩しいものですなあ~。
そんな時代の自分にちょっとでも戻れるように。
あんな気持ちを忘れないように。
無関心なようで、熱く、ちょっとお馬鹿で、
あっけらかんとしつつ、悶々と悩んでいる…。
良いです~。
では、今回はこの辺で…。
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